こんにちは、おかゆです!
調剤事務の仕事を未経験で始めた方、仕事には慣れてきましたでしょうか。
日々の仕事に追われ、わからないところを調剤事務の先輩や薬剤師に聞く暇がない!という方もいらっしゃるのではないかなと思います。
ここではそんな調剤事務の初心者方向けに、現場で必要な知識をお伝えしていきますので確認していただければ嬉しいです☆
私も初心者なのでここを読んで頑張ります!
それでは今回のテーマは処方せんです。
処方せんは細かいところまで確認できていますでしょうか?
こちらで再確認してみましょう。
また、処方せんの見方については、以前の記事で紹介している【ユーキャンの調剤事務お仕事マニュアル】にも詳しく解説があります。⇩
処方せんとは?
処方せん(処方箋)とは、医師が患者の治療に必要なお薬を決めて、量や飲み方(用法と言います)・飲む期間などが書かれたものになります。
その処方せんを患者様が薬局に持っていき、薬局はその処方せんをもとにお薬を用意します。
処方せんの見方
処方せんには主に確認すべき10項目があります。
処方せんをチェックする際には、鉛筆でチェックしながら進むとわかりやすいですよ。
①医療保険情報
加入している健康保険(社保・国保等)の各種保険証の番号が記載されています。
医療保険の詳細についてはこちらにあります⇩
②公費負担制度
福祉制度など、各種公費の負担番号が記載されています。
公費についての詳しい記事はこちらをどうぞ⇩
③氏名・生年月日・性別・被保険者or被扶養者
患者様の氏名、生年月日、性別、被保険者か被扶養者が記載されています。
④医療機関情報
受信した医療機関の名称・所在地・電話番号、保険医氏名、医療機関コードが記載されています。
また、処方した医師の氏名(印刷でも可)とサイン(直筆)or捺印が必須です。
稀にサイン・捺印がない場合がありますので注意して確認しましょう。
⑤交付年月日・処方せんの使用期間
処方せんの交付日が記載されています。
通常、発行日を含めて「4日以内」が処方せんの使用有効期限です。
例えば、7月1日に発行していたら、7月4日まで有効という事です。
その間に日曜や祝日があった場合も変わりません。
オンラインやFAXで処方せんを受け付けた際は、患者様に処方せん原本を期限までに持ってきて頂けるよう連絡するなどして特に気をつけましょう。
処方せんをお持ち頂いたら、最初にここを確認しましょう!
意外と期限切れの処方せんを出す方います…。
ちなみに、なぜ処方せんの有効期間は4日間なのかというと、診察を受けてから時間が経ってしまうと症状も変わってきてしまい、必要な治療も変わってきてしまう可能性が高くなるからです。
患者様にもそのように説明すると、納得してもらえることもありますので覚えておきましょう。
処方せんの期限切れについて書いたこちらの記事もあわせてどうぞ⇩
⑥後発医薬品への変更不可のチェック
この欄にチェックがついているお薬に対してはジェネリックに変更ができません。
処方医が「このお薬は先発品で出してね」と言っているのです。
このチェックが有効になるには【⑨備考欄】に処方医の署名が必要です。
⑦薬品名・使用量・使用方法
お薬の名前と使用量、使用方法が記載されています。
ちなみに、お薬の名前の前に(般)と書かれているものがあります。
これは「一般名」といい、製品の名前ではなく、製品の有効成分を主とした名称になります。
一般名で記載されているお薬は、先発医薬品、ジェネリック医薬品のどちらで出しても大丈夫という処方医からのメッセージになります
薬品名の後には1回あたりの使用量や回数、何日服用するか、塗り薬などはどこに塗るかなど、細かい指示が記載されています。
⑧リフィル可⬜︎・以下余白
リフィル処方せんとは、定められた一定の期間内に繰り返し使用できる処方せんの事です。
リフィルが可能な処方せんにはこちらの⬜︎にチェックがついています。
症状が安定している患者様に対して、処方医がリフィルによる処方が可能と判断した場合にチェックがつきます。
リフィルは総使用回数に上限があり、3回までとなっています。
リフィル可の文字は小さいので見逃さないよう気をつけましょう!
リフィル処方せんについての記事はこちらにもあります⇩
また、処方せんの最後には「以下余白」又は「〆」の記載が必要です。(偽造防止の為)
本当は処方せんが2枚組なのに、1枚だけで出される患者様もいます。
「以下余白」の他に「続きあり」「次頁あり」などの記載も見逃さないようにしましょう。
⑨備考
備考とは、保険薬局が調剤を行うにあたっての留意事項で、以下のような記載があります。
・保険医署名(「変更不可」欄に「レ」又は「×」を記載した場合は署名又は記名・押印をすること)
【⑥後発医薬品への変更不可】を有効にするにはこちらに署名が必要です。
・保険薬局が調剤時に残薬を確認した場合の対応(特に指示がある場合は下記の⬜︎にチェックがつきます。)
◻︎保険医療機関へ疑義照会した上で調剤 ◻︎保険医療機関へ情報提供
・麻薬を処方する場合、患者の住所・麻薬施用者免許証番号
・処方せんの使用期間の延長理由・長期投薬を行うときの理由
・未就学者は「6歳」、高齢受給者又は後期高齢者医療受給対象者の一般・低所得者の場合は「高一」・7割給付の場合は「高7」等。
⑩調剤年月日・保険薬局の所在地及び名称・保険薬剤師氏名
調剤薬局で記載する内容です。
こちらは全て判子でも可です。
ここに記載した薬剤師が、【この処方せんに対しての最終的な責任者です】という意味合いになります。
まとめ
処方せんって確認すること多いですね…。
私大丈夫かしら…。
処方せんの中に、こんなにたくさんの確認すべき内容があるなんて大変ですよね。
しかし、毎日何十枚と入力していると、自分の中で処方せんの中の見る順番が決まってきます。
それをなるべく毎回崩さないよう確認していくと、いつもと違う変化に気づけるようになってきますよ!
大丈夫!慣れますよ!
処方せんの入力ミスに悩んだらこちらの記事もご覧下さい↓
それでは明日からも処方せんの入力、共に頑張りましょう!!